Index
職人館・やすらぎ工房

刃物の館 やすらぎ工房
二瓶 信男 (にへい のぶお) 二瓶 博 (にへい ひろし)

 

 

やすらぎ工房

左:二瓶 信男 (NOBUO NIHEI)
1947年生まれ

右:二瓶 博 (HIROSHI NIHEI)
1951年生まれ

【作品より】
宗山作蕎麦包丁
宗山作蕎麦包丁
鋼/白紙   刃渡り/330mm
86,000円 (税込 90,300円)

本砥ぎをしたもの。
鏡のように映りこむほど綺麗に砥がれている。
ミラー砥ぎともいう。
一般の刃物店では1〜2丁の砥石しか使用しないが、やすらぎ工房では20〜30丁の砥石を使用するというこだわり様だ。

購入する


カラス天然砥石

カラス天然砥石
660,000円 (税込 693,000円)

天然砥石の中でも幻の砥石とも言われ、悪いものは100%無いとまで言われるが、お二人曰く「カラス砥石だからといってすべて完璧とはいえない」と言う。

購入する

「今になって思えば五十嵐先生と同じようなことを最初の師である父も言っていた。」
と言うお二人が培われた職人魂を振り返ってみよう。

やすらぎ工房 化粧砥ぎ
※化粧砥ぎといわれる細工をしたもの

兄の信男さんは高校を出た後三年半は一般企業にサラリーマンとして勤めていた、
しかし、自然と幼いころから慣れ親しんだ刃物造りの道へと進んでいくこととなる。
というのも、実家が鋸鍛冶屋を営んでおり、幼いころから父が作業するのを間近で見ていたからだ。

そのまま父に弟子入りという形にはなったが最初のころは「師」ではなく「父」として
見てしまうことが多く、言われた事などもどこか真剣に聞いていなかったという。

そして刃物屋をやっていくうちに壁にぶち当たる。
高い値段で売ったものの切れ味が悪く、逆にそれほど値段が高くないものが
切れ味がよかったりするという「矛盾」だ。

昔の職人さんはそんなことがあっても「当たりはずれがある」という一言で
終わらせてしまうという人も多かったようだ。

しかし、二人は「絶対に当たりはずれで終わらせてはだめ。値段に見合ったもの
を売り、お客様を困らせるようなことは絶対にしたくない。」と思い、
一時は刃物屋をやめようかと思うほど悩んでいた。

そんなときに「冶金学」(ヤキンガク)に出会った。
冶金学とは、科学的に刃物を分析し「なぜ切れるのか、切れないのか」を
徹底的に追求するというものだ。

冶金学の権威に故岩崎航介氏という方がいる。
縁がありその岩崎氏に師事していた五十嵐氏と会えるという機会ができ、
話を聞いたとき目からうろこが出るほど驚いたという。

その後何度か会う機会を持たせてもらい足繁く通うことになるが、最初は「大勢の中の一人」だった。
しかし、何度も何度も通いつめるたびに「福島の変わり者」とまで呼ばれるようになったという。
やはり二人の刃物に対する情熱が伝わったのだろう。

材料ももちろん大切だが、それ以上に造る人が分かっていないといいものは出来ない。
五感すべてを働かせ集中することが大切だ。

その後も冶金学を追及し続け、どこの誰にも真似出来ないものを造っていこうと努力に努力を重ねているが、
いつ追い着き追い越されるかは常に不安に思っていると言う。

常に新しいことに取り組み、現在も真剣に刃物造りに取り組んでいる。

「お客さんに喜ばれたい。そういう仕事をしてお客さんに感動してほしい。」
と言った言葉が二人のすべてを物語っている。

これからの世代の若者へは
「刃物を大いに使ってほしい。値段中心の考えにならずにいいものを見てほしい。
目を養い本物を見てほしい。一生懸命物事に取り組んでいる人にお金を出せる時代になってほしい。」
と言っていた。

 

お客様のことをこれほどまでに思っている。そんな二人の姿に感動すら覚えた。

 
プリンタ出力用画面
友達に伝える



投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
職人館はD#ディーシャープにて運営・管理されています   Copyright (C) 2009 D-Sharp. All rights reserved.