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職人館・渡辺賢二

仏像彫刻家
渡辺 賢二 (わたなべ けんじ)

 

 

渡辺賢二氏

渡辺 賢二 (KENJI WATANABE)
1941年1月1日生まれ

【作品より】
見返り菩薩
見返り阿弥陀像

本来は首だけを傾けている形の物が多いそうですが、渡辺さんの作品では体をひねったような格好になっておりとても綺麗な流線型を描いています。




丑神将(十二神将の内)

それぞれの干支を頭の上に乗せている。
今年は丑年のため頭には丑が乗っている。



 

「いつか自分で山奥にお堂を建て、そこに自らが彫った作品たちと一緒に酒でも飲みたい。」
そんな夢を語ってくれた渡辺さんにお話を伺いました。

渡辺さんは彫刻家としては異色の経歴をお持ちで、東京オリンピックが開催された年(1964年)から7年間
都立世田谷工業高校(現在は都立総合工科高校)に勤務し、その後1971年に都立荒川工業高校に17年勤め、
1988年に都立工芸高校への勤務となり、2001年に退職を迎えました。

教師生活の中では主に電気一般を教えていたため彫刻とは無縁でした。


彫刻を始めたきっかけは、趣味として小動物や小さな杯を彫り始め、だんだんと彫刻に魅せられていき
1980年に本格的な仏像作品として金剛力士像を完成させました。
以降、等身大などの大きい物は1年に1作品、小さい物は1年に数作品のペースで意欲的に創作活動を行っています。

渡辺さん作業風景

渡辺さんの作業場を見せていただき一番強く思った事は「ユーモアに溢れている」その一言に尽きると思います。

作業場の天井には渡辺さん自らが描いた堂々とした龍が描かれ、その周りには季節の花が天井一面に描かれています。
その一枚一枚を良く見てみると花の周りに小さく「鷺(サギ)や鈴や100円玉」などが描かれています。
それを尋ねたところ、「自分は花の名前が覚えられないから、スズランの横には鈴の絵を、百日草の横には100円玉を描いといたんだよ。」
とおっしゃっていました。

また、作業場の天井にはいくつかの照明が埋め込まれています。
それらは全て渡辺さん本人が設置したそうです。このようなところで教員時代の電気の知識が活かされています。

作業場の天井

その他にも渡辺さんのご自宅には、渡辺さんが絵を描きその上から奥様が刺繍をした作品などもたくさんあり、
数え切れないほどの作品が所狭しと並べられています。

1日中見ていても飽きない。素直にそう思いました。

土、日には彫刻教室も行っていますので、ぜひ皆さんにもその目で見て感じて欲しいです。

いつか冒頭で語っていた夢が実現した際には私も参加したい。そう思いました。

 


奥様との共同作品
四天王像
奥様との共同作品の内の一つ。

四天王像

右から、多聞天、増長天、広目天、持国天。
それぞれ持ち物が決まっていて、東西南北すべての方角を守っている。
足元には邪鬼を踏みつけている。



 
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